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水無月…1

 大粒の雨がグラスを叩いてあまりに視界が悪いのでオガタはトレードマークの眼鏡を外して胸ポケットに収めた。どうせ度は入っていないのだが、厄除け代わりのアイテムで人前では滅多に外さない。だが激しい降りの市街は人通りもなく、まばらに行き交う人も足早やに過ぎ去り、他人には無関心だ。構わないだろう。傘もささずに悠然と歩く男がいても誰も注視していない。 別に酔狂でこうしている訳ではなかった。単に傘を地下鉄に置き忘れた上に降りるべき駅を誤ったので予定より長い野外行となったのだ。だがここでこのオガタ先生をドジと笑うのは待って戴きたい。常は愛車を駆ってどこだろうと寸刻違わず参上なさる御仁なのである。それが何を濡れそぼっているかといえば、愛車可愛いさの余りなのであった。オガタの足、RX-7は只今オーバーホールの真っ最中。行き着けのピットに乗り入れた時オガタはそんなつもりではなかったが、店に久しぶりにオヤジが出ていたからウーもスーも無い。

2001/06/21(木) 00:00:00

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