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雷雨…1

妙なのを見たなぁ、
と起き上がりもせず、白川はさいぜんまでの夢を反芻した。

久し振りに時代劇など見たせいか
(一話完結勧善懲悪。肩の凝らない所がよい)
どうやら遊郭らしく大層な格式らしい遊女を前に差向い。
いずれ身請けとなぜ言わぬ、
と責められて窮する。一夜買切がやっとの身の上、
嘘は、吐けぬ…。
と、脂汗流したところで目が覚めた。まだ少し動悸が残る。
…嘘が吐けないって? 嘘吐きだな、まったく…。
いや嘘が吐けないって方が本当か。今まで尋ねられた事がないから
何も言わずに済んでるだけだ。もし直に訊かれたら…
たぶん嘘は吐けない。

傍の寝顔を見る。
何を夢見ているのか眉間の皺、
指先で触れると伸びるが。
「カタになっちゃう…」
そこへ軽く、くちづけて。
ふと目に入る唇の隙間に惹かれたように鼻稜を下っていく…
すると、寝呆けが半自動で応じる。

2002/06/17(月) 00:00:00

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