おれは男優(修正中)

Last Resort Last Resort を拝読し改めて再度 こちらを読ませて頂きましたが、最初に読んだ時より更に感情移入してしまい沢山の方に この作品に触れてもらいたいと思いました。

意欲的な作品 芸術は現実と虚構の境目にある、と何かで読んだ気がします。 ありそうもない設定からありそうな展開やテーマへ読者を誘う場合と、その逆と。そのバランスが作者のカラー、作風ではないかと。 「俺は男優」では二つのチャレンジを感じました。一つはその虚構の設定の仕方、もう一つは性描写。世の中のモラルから遠く離れた世界の中へ極めて常識的なモラルを適用させ、収めようとする極めて難しいチャレンジだったと思います。惜しいのは、その過程でテーマになるいくつかの材料が提示されながら、結論まで導けなかったところかな。（従来の価値観の男優との確執と棲み分け、女優たちとの関係性、女優を見守るマネージャーの心、など） 性描写については、随分踏み込みましたね。その処理を間違うと、単なるエロ小説になってしまうところを、上手く節度を保たれていると感心しました。表現力を磨くのに性描写はいいトレーニングと聞きました。私も場面描写の「質感」「温度」を高めたいと努力しています。 この作品は流星さんの幅を広げる材料になっていると思います。でも、そここに「流星さんらしさ」が顔を出しているのも面白い作品でした。

きょうこ

2014年1月27日

大人の社会見学 今更ですが、お題小説を読ませていただ きました。 主人公が女性向けＡＶの男優という、 かなり異色な作品… 女性にはあまり縁の無い世界ですが どんなものか興味がある…と思った人も 多いはず。 そんな飽くなき好奇心に応えてくれるべ く イメージや偏見だけに流されず ひとつの職種としてきっちり掘り下げて 書かれていると思います。 作品の性質上、官能的な場面が多いです が そこは流星さんのお人柄か、知的で品の ある仕上がりです。 下世話な内容ばかりに傾かず、 興味本位のはずがいつのまにかしっかり 勉強になっているという魔法 とても『ためになる』作品でした☆