離れられない。【完】

作者あおみどり

若き建築士が出会ったのは、惹かれてはいけない人だった。
衝動に突き動かされ、揺れる青年の心の行方を描いています。

眠るあなたのまつげにそっと触れて、


その美しい横顔を、時間を惜しむように


ただ、見つめていた。




この時間が、ずっと、続けばいいのに。




あなたが、僕のそばにいてくれたら…




そんなこと、考えたって、どうなるわけでもない。





そう、彼女は、僕のものじゃない。




なのに



離れられない。