絶対君主的寵愛Ⅰ【完】

作者roki

絶望の闇に囚われた少女が出会ったのは、同じ孤独を抱えた皇帝だった。
「お前はただ、俺の傍にいにいればいい」
絶対君主は、甘く傲慢に囁いた。

どこかで期待してた


いつか

気付いてくれるんじゃないかって

わかってくれるんじゃないかって


でも

その度に失望して

その度に仕方がないと言い聞かせた



明るくて 社交的で 可愛気のある妹

物静かで 人見知りで 無愛想な私


同じ顔で 正反対の私たち


始めは些細な嘘

気付けば 

名前と言う鎖に捕われていた


それでも 

信じて欲しいと 

気付いて欲しいと

願っていたの


絶望の淵で

私を救い出してくれたのは

漆黒を支配する 


皇帝~絶対君主~だった