世界を花のごとく信じている

◆ /《老奴隷の舟歌》



 王の死も

 乞食の死も

 まったく変りがない

 と

 どこかの詩人が歌ったが

 そんなことがあるものか

 問題は

 死と死の間のつかのまの

 生の在り方じゃないか

 その生の大きさで

 死の大きさも変ってくる



《田村隆一・腐敗性物質「老奴隷の舟歌」》より

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