元ストーカーの夫は、【完】

作者アキユウ

顔良し頭良し高身長、更にはエリート営業マンで高収入である私の夫は……私の“元ストーカー”だ。──でも、『私の』ストーカーでは……ない。





「なっちゃんなっちゃん!今日はお鍋にしようね!」



「うん、分かったから声のボリューム下げようね」








私の夫は、





「なっちゃんなっちゃん!こっち向いて?」



「え?何?」



「ちゅ♡」



「…!?!?!?」






私の事が、







「なっちゃん大好き」



「…ちょ、ここスーパー!お店の人が見てる!!!!」



「…なっちゃんまさかアイツの事好きなの?」



「はぁ!?なんでそーなるの!?」







………大好きだ。






「…アイツの顔に卵投げてやろうかな」



「…お願いだから早く帰ろう」








──異常な程に──。