世界はキミを愛さない。《完》

作者橘 ちばな

俺のセカイが色づいたとき、恋を知った。そうしてあの人はいなくなった。残酷なセカイは、ゆえに美しいのだと言い残して。


どこまでも透き通っていて

汚れを知らない優しい世界





俺にとって眩しすぎるそれは

捨てたはずの下らない感情を呼び起こす




存在するのは、俺と彼女と、残酷なセカイ




@一周年記念小説