キミとまた、同じ空の下で。

第3話 飴ちゃんとカニさん


ゆり子が転校してきて、あっという間に2週間が過ぎていた。今週末からはとうとう、待ちに待った夏休みが始まる。

高校生になって初めての夏休み。


『夏休みって、何してるの?』


ゆり子のそんな些細な疑問に、待ってましたと言わんばかりに答えるのは、ボス。じゃなくて、なっちゃんだ。


「そんなの決まってるでしょ? バーベキューとスイカ割り、プール、花火大会、夏祭り! あっ、あと去年は流しそうめんもやったよね? 工場の廃材で一から作ってさ。懐かしー」

『…もりだくさん』

「当然っ!! 今年の夏はゆり子も加わるし、いっぱい楽しもう!」

『…ん』


ゆり子が嬉しそうに頷くと、なっちゃんも笑顔でバシバシと背中を叩く。雪ちゃんの背中を。

0
  • しおりをはさむ
  • 6
  • 3
 
/ 88ページ
このページを編集する