たぶん明日はもういない【完】

作者卯花かなり



7月



寧々子は変わりたいと思っていた。


自分に自信が持てない性格を、


変えたいと思っていた。


だから合コンに参加した。


25歳の夏


人生初の合コンで隣に座ったのは、


元いじめっ子の家崎涼だった。



たぶん明日は もういない




ねこは、明日仕事?」


「その呼び方、止めてください」


「・・・ごめん、怒らせた?」


「私は家崎君みたいな人、苦手だから」





スキもキライも、大人になるほどややこしい。




短編集『イモーテルと不思議な街』


第四話 7月


「たぶん明日はもういない」




まだまだ準備中