こうへいさん少しで⭐ほぼ慧の日記

錯覚とフェイク

 いつのまにか
 知らずしらずに
 期待し 待って 信じて
 いたのかもしれないなと
 
 蠟燭の灯りを 両手で囲い
 どうぞ消えないように
 消えないようにと
 祈っていたつもりだっただけ

 こころの水面の さざ波は
 自身が投げ入れた 小石のせい
 捨ててしまえば良かったものを
 宝物みたいに 握っていたから
 波紋が波紋を呼び
 苛立っていたのかもと。
 
 錯覚とフェイクのふたつ
 千切って 風に飛ばして
 草に埋もれた 水路に流して
 錯覚から目覚めると
 そうだったのねと 穏やかに
 さざ波の水面 静まりつつありて。

 ほんとうに ほんとうに
 いつまでも いつまでも
 なまぐさき 人間は
 やめられそうもなき。
 ならば ならば
 静かに 静かに 
 ひっそりひっそりと
 月が欠けていくように
 夜の闇にまぎれて
 人間をしていけたらと 
 
 求めず 期待せず 望まず
 そこに 
 静かにひっそりを 仲間にいれて。

 人間をしていこうかと。
 水がいつのまにか 蒸発して
 消えていくみたいにと。

2019/07/10(水) 22:25:23

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