ニャロメ!

夏がとまらない

何のきっかけやったかも忘れたけど、藤岡拓太郎っていうギャグ漫画家さんが数年前に大好きになった。

弾き語りアルバム「消しゴム貸して。」をリリースする少し前、曲たちのイメージと彼の描く風景や人物たちがピッタリすぎて、ジャケットを藤岡拓太郎さんにイラストをお願いしようと考えたくらい。(いつもジャケット考え始めるのがギリギリなもんで、その話は本人に持ち掛けることもなく終わってしまったけど)

今日から藤岡拓太郎さんの作品展が大阪であるって聞いて、早速行ってきた。駅を降りてからの道のりはめちゃめちゃ暑くて、それから街には緑がたくさんと、古いお店もあったりで、「もうこっから作品展が始まってんのかな?」って思っちゃうくらい風景がぴったりやった。

しばらくゆるい坂を下ったら、チリンチリンって風鈴の音が聞こえて、ちっこい本屋の前に子どもサイズのTシャツと短パンが風に揺れてた。

中覗いたら人がチラホラ。入ってみると原画が沢山貼ってあって、よーく見たら修正液で何回も描き直した後とか、微妙な表情の練習がコマの外にあったり、タイトル候補が2つ3つ書かれてたり、作品が出来るまでの裏側を覗けた気がして嬉しくなった。芸術ってのは過程も含めて作品なんやなぁ。

拓太郎さんの描く漫画は、モチロンおもしろくて、笑えて、でもそれだけじゃなくて、どっかずーっと懐かしい気持ちがする、なんていうか。

昔行ったばあちゃんちの畳の匂いとか、学校のプールの更衣室のじめっぽさとか、子どもながらに感じた職員室のぴりっとした感じとか、石蹴りながら帰る家までの道とか、チャリ漕いで通ってたピアノ教室のこととか思い出す。

哀愁と呼ぶには大人すぎる、コロコロコミックと並べるには子どもすぎる、言葉にするには難しいようなモンを彼の作品から感じる。

帰りに、ちょっと前に友だちに貸してしまった本を今すぐ読みたくなって、本屋で買い直した。そしたら知らんかったその本のシリーズの2冊目を見つけて、めちゃめちゃラッキーな気持ちになった。

今年も、夏がとまらないですね。

2018/07/18(水) 01:06:18

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