妹姫と氷の王㊦

第4章 /妹姫と海の国

「海の国?」



披露宴から1週間。熱が下がり回復したリリスは政務室を訪れていた。



「はい。その海の国からエリス様宛の招待状が届いています」



そう言ってポーンが差し出した手紙には確かに海の国の国章が貼られている。



「どうして海の国から招待状が…」



特に関わりのない国からの招待状に首をかしげるリリス。そこにポーンの説明が加えられた。



「海の国は、我が雪の国と最も親密な同盟国。おそらくエリス様とも友好な関係を築きたいのでしょう」



ポーンの説明になるほど、と納得するリリス。つまり国同士の友好関係の延長だと認識した。



「これ、アルヴィスは行くの?」



「…お前が行くなら」



書類から目を離さず小さく返答するアルヴィス。リリスは悩むように考え込むと、大きく頷いてみせた。



「友好関係を築くのも大切なことだよね…私海の国に行くよ!」



元気に決断して見せるリリスをアルヴィスはジッと見つめる。まるで何かを見透かそうとするように。

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