その羽根を広げてみて 【完】

その羽根を広げてみて /端緒



ダイさんの店“brilliant“を出ると、疾っくに日は沈んで夜に様変わりしていた。


「遅ぇ。何をもたもたしてんだよ。クズコ」

「クズ?!」


お金を出してもらったお礼を言おうと思ってたら、ハクから先制パンチ。


絶対にハクが私を気に入ってるなんてありえないと思います、ダイさん。


「──チョコを家へ送る前に野暮用が出来た」

「……何それ?」


ハクが正面を見据えた。


鋭い眼差しと緩んだ口元が象る秀逸なハクの顔つき。


ハクの視線を追うと、ずらりと不良高校生軍団が並んでいた。

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