その羽根を広げてみて 【完】

まだまだ夜は風が強く肌寒い。


羽織るもの持ってくれば良かった……。


早くふかふかベッドでぬくぬくして寝たい。


時間が時間だからここでお開きだよね?


「じゃあ私これで駅に向かうね」

「は? 星野さん帰っちゃうのー?」

「明日休みじゃん! まだいいっしょ?」


えぇ?
まだ今から遊ぶの?


だって22時回ってるし……。


「これからじゃない? 星野さん」


菊地さんが私を見てクスリと笑う。


デニムのショーパンに10センチ近いヒール靴。


菊地さんの細い体が骨のないように妖しく動き私へと近づいてくる。


「星野さんも一緒に行きましょ? ブラメタへ……」

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