その羽根を広げてみて 【完】

その羽根を広げてみて /奈落



誰に何があろうと、世界の何処かでどんな凶悪な事件が起ころうとも平等に時間は過ぎ去り、今日も制服を身につけてまた学校に行かなくてはならない。


胃がムカムカして吐き気がしてきた。


この不調が精神的なものだってわかってるし、今日逃げて休めば二度と学校に行けなくなるような気がしたから、休むって選択肢を強制的に無くす。


花一を辞めて中卒にでもなったら将来が不安だし、何よりお母さんをがっかりさせる。


そんな現実的な心配はどんな悩みの渦中でも常に付き纏うものなのだ。


「千夜ちゃん、おはよう!」


様子を伺い伺いLDKに行くと、今日も鷹夜さんがシリアルを食べていた。

0
  • しおりをはさむ
  • 2058
  • 9086
/ 458ページ
このページを編集する