虞犯少年

私が彼に堕ちた後 /きみを苦しめるのは誰?



あれから私は3年生へと進級した。

美帆とはクラスが離れて関わりがなくなった。

もう友達じゃない。
それは悲しみと寂しさに溢れた事実。

だけど、私は振り返らない。

だって隣には嵐が居るから。

新しい仲間。新しい教室。

3年生になったからって何も変わらない。

状況も環境も、嵐との関係も。


……いや、変わったのかもしれない。

嵐を愛したことによって前よりも私は依存してる。

嵐の全てが私であるように、私の全てが嵐だった。悲しくなんてない。私の存在する意味があるんだから、幸せ。


嵐とは同じクラスで、それは学校側の配慮だったのかもしれない。

先生たちはみんな、私が嵐の彼女だって分かっているから同じクラスにすれば起きる問題も少なくなるって考えたんだと思う。

そのおかげでこれでいつだってずっと私のそばに嵐は居てくれる。

友達はいらない。このクラスで新しい友達を作る気なんてない。

また裏切られたら…そう考えると怖いんだ。臆病になる。形だけの友達なんて居たってしょうがないもん。

私には嵐が居るし。私が不安になる要素は全部嵐が取り払ってくれる。


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