虞犯少年

私が彼に堕ちた後 /骨格が砕けるラスト




幽艶に笑う唇が半月のように浮かぶ。

漏れた言葉とその態度はこうなるって最初から知っていたみたい。

呆然として嵐を見上げてる私の涙を拭うのは生暖かい真っ赤な舌。




「満足しなかっただろ?」



ぺろり、と目の下を舐められる。思わず体は強張った。

私の反応を見て嵐はわざとらしく舌をちらつかせ、ねっとりとまた肌を這う。




「新なんかじゃ明日香は満たされねぇ」



耳元で低く吐き捨てられた声は頭の中をいっぱいに支配してくらくらさせられる。

嵐の言う通り、私は満たされていなかった。

欠けたものを埋めようとしたって埋まらなくて、結果こうやって嵐を求めてしまう。

それを嵐はわかっていた。


私が自らの意志でココに帰ってくるって―…


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