一応夫婦

本当の彼女 /1


典子がいった通り、二人の同棲の準備は早く、一週間ほどで全てが完了していた。



稔と葵の新居は稔の実家から三駅分離れた場所に立つ高層マンションの最上階だった。

このマンションは単身向けではなくファミリータイプ。未成年が二人住むには2LDKの部屋は広いように思えた。親たちの考えていることがなんとなくわかる。






大学から邸宅ではない場所に帰るというのは多少違和感があるが、稔は葵との生活に心を躍らせていた。


稔はクルマを駐車場に止め、マンション内に入った。高級マンションなこともあり、セキュリティは万全で、入り口はオートロックだった。

エレベーターで三十四階へと向かう。しばらくしてエレベーターが止まり、ドアが開くと、稔は角部屋に歩みを進めた。



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