~妖艶あやかし夢奇譚~其の二<血禊>【オリジナルVer.完】

―破― /<怨>

城下町の、境内に続く道の脇…

久遠と一緒に座り込んで

風ぐるまを売る


集まってくるのは近所のガキ共ばかり

人通りはあっても親は寄って来ないので

ほとんど商売にならないが…


「儲かるの?コレ」

暇を持て余して私が聞いたら


「いいんだよ、趣味みたいなもんだし」

手にとった風ぐるまに息吹きかけながら

久遠が答える


目の前にいた坊主頭のガキが

キラキラ瞳輝かせながらソレを見て笑った


青や赤、緑、黄など綺麗に色づけされた

竹細工の風ぐるまが

クルクルくるくる回ってるのを

子供と一緒に私もボンヤリ眺めてた


しばらくして

飽きたガキ共がどこかへ走り去って行くと

その後姿を目を細めて眺めながら、久遠がポツリと言った

「あれくらいの、弟がいたんだ…昔」


私は顔を上げて

「弟?そりゃまた、ずいぶん年の離れた…」


「いや、その頃はオレもガキだったし」


「アハハ!そっか半妖は年をとるのか」

私が笑ったら

久遠は真面目な顔して


「…目の前で火だるまになって

焼き殺されたけど」

「え?」

久遠の一言で、私の顔から笑いがひいた

0
  • しおりをはさむ
  • 9
  • 6028
/ 75ページ
このページを編集する