~妖艶あやかし夢奇譚~其の二<血禊>【オリジナルVer.完】

作者あね

「もっとヨくなる方法教えてあげる‥こうするの‥」花街の片隅に生きる孤独な妖狐が出逢った謎の男…妖しく美しく、そして悲しい妖怪達の和風ファンタジーをご堪能ください

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「もっとヨくなる方法 


 


教えてあげようか?こうするの…」


 


 


自分の手首に歯を立てると


 


赤い鮮血があふれでた


 


 


そのまま肘にむかって


 


一筋のになって伝っていく


 


 


相手は虚ろな瞳で私を見ると


 


静かに舌を這わせてくる


 


 


私の肘から手首にむかって


 


血の筋をたどりながら ゆっくりと舐めとるようにして…


 


 


そうして、そのまま


 


血のついた唇を私に押しつけてきた


 


 


無理やり強引に舌を吸い出されて


 


私は息苦しいような


 


気が遠くなるような


 


そんな感覚を覚えてた……


 


 


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花街の片隅で人に紛れて生きる


 


孤独な妖狐が出逢った謎の男…


 


妖しく美しく、そして悲しい


 


あやかし達の和風ファンタジーをご堪能ください…


 


 


※※多少のグロ表現あり。苦手な方はHomeのnovel(裏)に載せております改訂版をご覧ください。


 


2014.3~4