~妖艶あやかし夢奇譚~其の二<血禊>【オリジナルVer.完】

―破― /<刻>

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ウヮーン、ワーン‥

幼い子供の泣きわめく声が聞こえた


バシッ!バシッ‥

ムチで打たれる音

もぅ聞き慣れた、悲鳴


それは、まるで音楽のようにリズムよく

終わるコトなくずっとずっと

‥永遠よりも長い時間、繰り返し続いてく


時々、その間に笑い声が挟まったり

汚ねぇ、臭い、馬鹿、死ね‥なんていう

罵詈雑言を浴びせかけられたりするのも

いつものコトだ


苦痛と空腹と衰弱


日の当たらない

暗くジメジメした場所で

這いつくばって

息をする


それだけ

それしかできない

それしか‥


肌に触れるこの手のぬくもりを失くせば

それさえも‥きっと‥もぅ…


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