【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

「うるせぇっ!当たり前だろ

ちょーどいいわ、夜叉も一緒に連れて来いよ!

修羅と二人、兄弟まとめて血祭りにあげてやるから!!」


叫びながら殴りかかっていった男の体をヒョイとよけ

そのまま相手の下にもぐるような体勢で

柔道の投げ技のごとく、腕をつかんで巨体を引き倒す多聞。


そのままヒラリと相手の胸のうえに片足のせると

そっと顔を寄せ、手にした小型ナイフを男の目の上にかざした


「黙って彼女を解放しろ、今すぐだ。

でなきゃオマエはこのまま失明。

目ん玉えぐられて人生真っ暗だぞ?いいのか?」


「くっそ‥」

その光景を目の当たりにし

私の体をつかんでた、もぅ一人の男の手が小刻みに震えだす。


「修羅の腰巾着のくせに、生意気な野郎だな‥」

呟く声にも、さっきほどの威勢はない。


瞬間ヒュウン‥!黒い影が視界を横切って

1秒後には多聞の体が、手から離れたナイフとともに宙を舞ってた。


「‥‥え?」

私の頭上で男が驚いた声をあげる。


カッシャーン‥ドサリッ!

音を立てて、ナイフと同時に多聞の体が床に落ちガクリ‥

目を閉じ身を横たえたまま、ピクリとも動かなくなった。


「‥‥‥‥‥‥‥!」


動きが早すぎで、しばらく何が起こったかわからなかった。


多聞の片頬が次第に腫れ上がり、唇の端からユックリと赤い血が流れだす。

それでも体は微動だにしないままで‥‥

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