【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第2章~キョウダイの契り~ /―大好きな人―

倉庫街から、修羅兄と私を家に送り届けてくれたのは

後からやって来た車のうちの1台で

運転手はなんと、ピンピンした様子の多聞だった。


「だっ、大丈夫だったの?!」

顔見た瞬間

口から血を流して倒れ込んでた姿を思い出して焦る。


「余裕余裕ぜんぜんOK!一瞬、記憶とんだくらい」

軽い調子で多聞が笑って、それから

「ま、何事もなく、丸く収まって良かったっすね~」

言った瞬間、修羅兄がキレた。


「余裕じゃねーだろ!!

テメェがしっかりしねぇから

コイツさらわれるハメになったんじゃねーのかよ!!」


後部座席から運転席の背もたれガンガン蹴りつけながら言ってるけど

そもそも一番最初に多聞蹴り倒したのは修羅兄だったような‥‥


「ちょっと宮!何でオレのせーなんすか?

ちゃんと若に連絡して、救援、頼んだじゃないっすか、オレ!」


多聞がハンドル握りながら不満そうに口答えしたので

余計に相手の怒りに油を注ぐはめに‥‥


「告げ口するしか能がねぇなら仕事なんてヤめちまえカス!!」


「なんすかその言い方!

展開気に入らないからって不機嫌になって

いちいちオレにあたるのやめて欲しいんすけど!」


「はぁ??もぅいい、オマエ使えねぇから、クビだわクビ!

明日から学校も来なくていーし、他のヤツとチェンジだチェンジ。

代わりの連れてこいよ?もっと無口な、口のかたいようなの~」


「ひっっでぇ!ちょっとどぅ思います?

オレけっこう頑張ってましたよね?

そこまで言われるのっておかしくないすか?」


バックミラー越しに私と目を合わせようとする多聞

イヤそんな、助け舟求められましても‥‥

あ、そうだ!

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