【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第2章~キョウダイの契り~ /―愛されたい事情―

「だからね?

とにかくナズナちゃんも、椿さん達には気をつけたほうがいいと思うの!」


向かいに座る桔梗姫が、紅茶カップ片手に

真剣な目で私を見て言う。


「身内の中の敵みたいなものだからさ?私も大嫌いな相手だし!」

「え、そうなの?どうして?」


「‥‥‥‥私と宮の仲を裂こうとしてくるから」

「?」


「あーどう言えばいいかな?ちょっと違うか。

私と‥と言うより、若と宮の分裂を狙ってる」


分裂って、そもそも仲良くないよね、あの兄弟二人。


「今の東條は一枚岩じゃないの。

昔はそうだったけど、若が実務関係を取り仕切るようになってから

事情が変わっちゃった」


「夜叉兄が‥?」

あんなに頼りになる、ヤリ手な感じなのに?


「そう、若は組織の改革を進めようとしてる。

古いやり方じゃ立ち行かなくなってる現状を理解してるからね?

だけど、東條のおじい様たちは違う‥

昔堅気の体制を維持しようとするから、二人の間に亀裂が生じちゃうんだ。

もぅ引退したんだから、口出ししなきゃいいのに‥って私なんかは思うけど

でもまぁプライドっていうか

自分たちが組をここまで大きくしたんだ‥なんて

譲れない思いもあるんだろうね~きっと」


桔梗姫はタメ息まじりにそう言うと

片手のフォークでケーキの端を崩しにかかる

そんな作業しながらも、話は続いて‥‥


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