【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第2章~キョウダイの契り~ /―恋人たちの夜―

〝今夜、家に来てください。門の前で待ってます〟


姫に、そんな連絡を入れたのは、その日の夜だった。


ずっとずっと考えてた。

自分の中の子供っぽいワガママや欲望と闘って

そうして出した答え。


‥だから早い方がいいと思った。



世の中には常識、というモノがある。

当然の理、というモノがある。


どうすれば正しいのか、は考える前からわかってた。

本当は愛染さんなんかに聞くまでもなかった。


ただ、何となく、一人になるのが怖かっただけ。


ずっとずっと、そんなの怖くない‥って

一生そうやって生きていくんだ‥って思ってたけど


ここ最近は〝寂しさ〟を実感する時間なんかないほど慌ただしくて

そして、そんな生活を

もしかしたら楽しんでたかもしれない自分がいて‥‥



姫を手引きしたのが私だとバレたら

修羅兄は私を(今以上に)嫌うかもしれない‥


二度と口きいてもらえなくなったり

避けられたりするかもしれない


そう思うとツラくなったけど

まぁでもイツか、修羅兄とは決別しなきゃいけなかったのかも‥


愛染さんが笑って言った台詞〝多聞が心配するはずだよ〟


そぅ、心配してるのは、多聞だけじゃない‥

たぶん夜叉兄も、同じで‥‥


だからハッキリ言われたんだ

〝近づきすぎるのは良くない〟と。


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