【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

「‥‥違う、ってどーゆーこと?‥」


もしかして修羅兄、姫以外に好きな人いるのかな?

だとしたら私、とんでもない、お節介を‥‥


相手は私の顔にチラリと視線を移すと

煩わしそうに息をついてから

ポツリと言った。

「なぁ、ちょっと、出ねぇ?」

「え?」


「なんかもぅ、この家いるの飽きた」

「は?」


「狭いし臭いし、ずっといたら窒息する、こんなとこ。

風あびて、外走り行こ?‥脳がぜんぶ腐って、死ぬ前に‥」


「何の話?急に‥」

はぐらかそうとしてるんだろうか?

問題なんか何も解決してない気がする。


姫とこれからどうするの?

夜叉兄に何て説明するつもり?

私、余計なことしたのかな?


聞きたいことはたくさんあったけど

聞いても何も答えてくれないような気がした。



今夜の修羅兄は何だかいつもと様子が違う。

イライラしてるとか機嫌が悪い感じではないけど

ふさぎ込んでるというか、いつものような元気がない。


怒ったり暴れたりしないぶん、余計に違和感を覚えるんですが‥

だけど、どうして‥?


戸惑う私に、修羅兄が軽く笑いかけてきた。


「‥‥‥見せたい場所あんだ、オマエに。

いいから一緒に来いよ」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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