【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

「危ねぇから、つかまえといてやる」


「そんなことされるほうが、危ないよ絶対」

言い返すけど、確かに怖いので

首にまわされた腕を、両手でシッカリつかんだりしてしまう私。



「落ちたらオマエ誰にも発見されねぇよ。たぶん。

そのままイノシシの餌」


「落とさないでね?絶対、落とさないでね??」

犯罪だよ?それ、事件だよ?確実に!

‥ホントに怖い!ミステリー。


「やめてね?本当にやめてね??」

慌てだす私を見て、修羅兄が耳元でクスクス笑う。

同時にギュッて相手が腕に力をこめたので、体同士が密着した。


「オマエが初めてだよ。ココ連れて来たの。

オレのとっておきの場所だぞ?ありがたく思え」

「え?」

姫とかも、来たコトないのかな?

恋人同士が二人で来るにはピッタリの場所のようにも思えるけど‥‥

思って考えるのをやめた。



修羅兄の不可解な言動の数々‥今に始まったことじゃないけど

問い詰めても答えなんか出た試しないし。


こんな夜には

少しだけ身をまかせてみてもいいような気がしてた。


今夜だけは特別に

一人じゃない幸せを、味わってみてもいいような気がしてた。


0
  • しおりをはさむ
  • 539
  • 6044
/ 730ページ
このページを編集する