【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第3章~血の繋がり以上の絆~ /―捧げたモノ―

そうして‥

かわいそうなシンデレラは

王子様と一緒に、末永く幸せに暮らしました‥

めでたし。めでたし。



‥な、ワケない。



次の日、早朝から家の中は騒然としてた。


「今朝、姫から婚約解消の申し出があったんだが

どういうことか説明してみろ」

そんな言葉で始まり、広間で二人にらみ合う兄弟。

お互い不機嫌を絵に描いたような顔して、一触即発の様相‥‥


「だから知らねぇよ。

むこうがそう言ってるなら、その通りの意味だろ?」

修羅兄の不敵な笑みは、相手を挑発する気満々だし


「正気か?オマエ」

ギロリ‥夜叉兄の引きつった頬と眉間の青筋‥めっちゃ怖い。



多聞が騒ぐので駆けつけてきたけど

広間の雰囲気が恐ろしすぎて

障子の隙間からのぞき見るのがやっとの私。


「葛城が乗り込んでくるってなら上等じゃん!

オレが全員、返り討ちにしてやるわ」

修羅兄が言った瞬間‥ガタタッ!!


「ふざけんなよ?修羅

それが組織の人間危険にさらしてまで、やることか?」

夜叉兄が、弟の胸ぐらつかんで畳の上に引き倒す。


「だからオレが全部、責任とるって言ってんだろ?!

葛城がムカついてんのはオレなんだから

オレが前面に出てきゃ収まる話だろうが!」

馬乗り状態の兄の下で、弟が大声あげる。


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