【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第3章~血の繋がり以上の絆~ /―兄と同居―

そうして始まった夜叉兄の部屋での軟禁生活‥


それがただ、ツラいだけの日々なら

気持ちはもっと楽だったのかもしれないけれど‥‥



「ただいま。昨日は帰れなくて悪かった。

スペアリブ買ってきたから、晩メシにしような」


毎晩必ず帰って来るわけでもないけど、部屋に戻ってくる日は

たいていご馳走片手に笑ってるし‥


「ちょっと待ってろよ?」

言いながら上着脱いで、袖をまくり、腰にエプロン巻きつける姿。


‥なんかクラクラする。たぶん脳震とう。

あぁ見れて嬉しい。お腹すかせて待ってたかいがあった‥


私は天にも昇る気持ちで

「‥ありがとう、夜叉兄!」



この部屋に来て初めて知った‥この兄の新事実。

すっっごい意外なことに、料理が得意で

どこかの高級レストランで出てくるようなメニューも

部屋のキッチンでポンポンポンって、器用につくってしまう。


〝て、手伝います!〟

最初は、そう言って隣に立った私も結局、むこうが手際よすぎて

どこにどうやって手を出していいのかもわからず

今ではカウンターに座って、眺めてるだけになってしまった。

0
  • しおりをはさむ
  • 539
  • 6033
/ 730ページ
このページを編集する