【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第3章~血の繋がり以上の絆~ /―救済と本願ー

『オレはちょっと不動と話あるから、オマエは先に部屋へ戻ってろ』


螺旋階段を降りながら、夜叉兄に言われた。

『え?先に戻ってろ‥って夜叉兄、今夜、帰ってくるの?』


『あぁ、戻れそうなら戻るよ。

まぁ毎晩、帰りたいとは思ってんだけどな‥‥』


疲れたように笑う相手の、そんな言葉を聞いて

自分の心に誓ったことが一つ。

私、将来、結婚するとしたら絶対、仕事がそれほど忙しくない人にしよう‥‥



ホストクラブの事務室に戻ると

夜叉兄はマネージャーの不動さんと連れ立って、一緒に店を出て行った。



ホールでは、従業員のホストさんたちが、乱闘後の後片付けに追われてる。

そこには武装集団の姿も、組の構成員っぽい人たちの姿も、もぅどこにもなかった。



夜叉兄の言いつけどおりに、マンションの部屋に帰ろうとは思ったけれど

気になることが一つあって‥‥



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