【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第3章~血の繋がり以上の絆~ /―体育倉庫ですること―

千手の拘束を解いて逃がしたのが私だと聞いたら

夜叉兄はどんな顔するだろうか?


激怒する姿はあんまり想像できないけど

冷静に問いただされるかもしれないな‥‥


それも結構ツラい。



覚悟のうえだったとはいえ、かなりビクビクしながら部屋に戻り

ひっそり息を殺して、夜叉兄の帰りを待ってた。



‥‥‥けど結局、どんなに待っても

カチャリと部屋のドアが開いて、夜叉兄が姿を見せることはなく‥

ただひたすら時間だけが、虚しく過ぎていく。


もしかして、ムカつきすぎて、私の顔見るのもイヤになっちゃったんだろうか?

眠い目をこすりながら、明け方近くにボンヤリと考えたりする。


それとも‥‥それとも考え直して、葵さんに会いに行った、とか?

夜叉兄にとって、こんなふうに寝泊まりできる部屋が、この場所だけとは限らないわけだし‥

葵さんだって、一人暮らししてるっぽい感じだったもんな‥‥


二人で会って仲直りしてるのなら、それはそれでハッピーエンドのような‥


イヤでもやっぱナイかなぁ?あそこまで言いきってたし。

お互い、あんな竹を割ったような性格だし。


だったら‥帰って来てくれてもいいのに。

言い訳なんて、いくらでも用意してるんだから。


忙しいのはわかってるけど、ほったらかしみたいなのはヤだよ


私そんな、どうでもいい存在かな?


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