【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

‥‥って、何でこんなこと考えてるんだろ?

バカみたい。自分がどうしたいのかも、わかんなくて‥‥


‥‥あぁそうか私、戻って来てほしいんだ、この部屋に。

怒ってても何でもいいから、とにかく

夜叉兄が一緒にいれば、楽しい思いができるの、知ってるから


‥もぅ知っちゃったから‥


本当に私はペットみたいに、こんなにも切実に、いつまでも

ご主人様の帰りを待ちわびてしまうんだろう‥‥



は~ぁ‥

そんな鬱屈とした気分を吹き飛ばしたくて

ベランダに出て、夜明け前の薄明るい空を眺めてた。


吐くタメ息が白い。冬はもぅそこまで来てる。

朝日に煌めく吐息にのせてポツリと、こぼれ出た言葉。


「ホントは‥

戻って来てほしいのは‥夜叉兄だけじゃ‥ないんだけどな」



たぶん顔を見て、向き合って伝えるのは難しいだろうから‥

きっと永遠にムリだと思うから‥


弱音と言う名の本音を、空にむかって‥解き放つ‥


「一人にしないでよ‥」


もぅ昔には戻れない

〝ひとりじゃない幸せ〟を、教えてくれたくせに‥‥


「私を、一人ぼっちにしないでよ‥」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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