【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第3章~血の繋がり以上の絆~ /―最初で最後の×××―

「わぁ!修羅兄ありがとう!もぅ一度みたかったんだ!この景色‥」


せがんで、あの場所に連れてきてもらった。

修羅兄の特別な‥見晴台。


以前と同じようにバイクの後ろに乗せてもらって。


‥さっき、家に帰って来た修羅兄に

『連れてって?』

ってお願いしたら


『え、けどもぅ、けっこう寒いぞ?』

『背中にひっついてたら、あったかいよ』


言ったら笑ってOKもらえた。

『‥‥ま、そだな。ちょうどいいわ』



‥で今、こうして山道中腹の崖から夜景を眺めてる。

前来た時よりも風は冷たかったけど


「やっぱり、きれいだね~」

「この前より、いーんじゃね?今夜は空気澄んでる気する」


「来れて良かった‥また、ここに一緒に」


もぅ見納めかもしれないしな‥最後の夜にはふさわしい場所。

何だかそう思うと苦しくなって、込み上げてくるものもあって‥

ちょっと涙も出そうな気がして‥‥


あの時、すごく〝二人〟を実感した。

もぅ一人じゃないんだ、って本気で思えた。


私は、これから、どうなるのかな?

また以前の自分に戻るんだろうか?‥考えると急に心細くなってくる‥



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