【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第4章~愛と抗争の代償~ /―金剛と赤襦袢―

愛染さんがノブに手をかけ

カチャリと書斎のドアを開けると同時に

「上様ぁ~~!」

って、大声あげながら部屋の中へ飛び込んで来たのは、薬師君。


「何?オマエずっとソコにいたの?」

慌てた様子の薬師君に対し

愛染さんは、やんわり笑顔をむけてかえした。


もちろん私の肩に添えた手も離さないまま。

逃げ出さないようにシッカリ首輪をさてれる犬の気分。


「違いますよ!

来客があって今‥出迎えた主が対応中なんですけど

それがちょっと、こじれちゃってて。

先方が、どうしても上様と話したいと言い張って、聞かないんです!

だから、こうして呼びに来て‥‥」


「ダーメ無理。今、人と会う気はしないな。

そのお客人には悪いけど、手が離せないからと伝えて、帰ってもらいなよ?」


「それが‥そうは言ってるんですけど

ちょっと僕らの手に負えない相手で‥‥」


困った様子の薬師君を見て

嫌な予感が漂う‥

まさかもしかして、本当に、この家を襲撃しに来たんじゃないよね??


だとしたら大混乱だよ?

嵐を呼ぶ!ラスボス級モンスターの襲来!

死者の一人や二人‥覚悟しなきゃならないかもしれない‥


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