【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第4章~愛と抗争の代償~ /―出陣!!!―

愛染さんは浮かない顔つきだった。

文机に肘をついて、物思いにふけってる様子。


睡蓮さんに案内された部屋の障子を開けると

そこは、光の差し込まない暗い和室で‥

目に入ってくるのは、畳の上に敷きつめられた布団と

部屋の端であぐらをかいて一人ボンヤリとしてる

‥そんな愛染さんの姿。


いつの間に着替えたのか、さっきとは一変した羽織袴‥‥

もしかしたら

お客さんと会う時は、そんな格好って決めてるのかもしれないけど

今は、片手に墨を含んだ筆を握って、ゆったりと頬杖なんかついてる。



そういった、この人独特のアンニュイな雰囲気も

やっぱりどこか、趣きというか風情があるような気がして‥‥

本当に

黙ってさえいれば、文句つけどころのない男性なのかもしれないんだけど‥‥


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