【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第1章~兄と弟と、それから私~ /―恐怖の始まり―

と、言うわけで

驚くほど速やかに編入手続きが終わり

早々に、私の転校は決定した。


慌ただしい引っ越し作業の翌日に

足を踏み入れた新しい高校は

その周辺では有名な〝超〟がつくほどの不良校らしく……


「いやぁ本当に女子の転校生なんて何年ぶりだろう」


見るからに、荒れ果てすさんだ様相の学園内。

壁一面、落書きと穴ボコだらけの廊下を

担任と紹介された男性教諭に連れられ歩いてた。


「元々、ここは工業高校でね。

男子しか受け入れてなかったせいもあるんだろうとは思うけど

共学になった今でも、入学してくる女生徒の数は数えるほどで。

と、いうより

まあ見てもらえればわかると思うけど、この有り様だからさ。

怖がって誰も入ってこない、というほうが正解かな?アハハ」


「…………」


言葉も出ないまま思ってた。

ちっとも笑い事じゃないです、先生。

通りすがるヤンキーたちの凶暴な視線が突き刺さって、怖すぎます。

私、この学校で無事に生きたまま卒業できる自信ありません!



「何か問題があれば、何でも相談して……」

という先生の肩が、すれ違う生徒(もちろん不良)とぶつかった。


「何しとんじゃぁゴラァッ!」

胸元つかまれ怒鳴られて。


「ヒィィィごめんなさい!すみませんっ!!」

平謝りする担任。



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