【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第4章~愛と抗争の代償~ /―手にしたアイテム―

「ちょっ‥待っ‥ぎゃぁぁぁぁ!!」


巻き込まれないようにするのは、無理だった。


上からも下からも

濁流のような激しさで、いきり立った男たちが押し寄せてきて

私の体は、もみくちゃに‥‥


押し流されるみたいにして、気がつけば

千手が〝事務所〟と呼んだ、地下の部屋の隅に追いやられてた。



男どもの、雄たけびと悲鳴、怒号、唸り声

肉の打ち合う音だとか‥飛び交う血しぶき‥‥



目の前で繰り広げられてる全てのシーンが、とにかく怖くて

無我夢中に必死で群れの中を逃げまわって‥やっとたどり着いた

机の下の暗がり。



隠れて震えて‥涙があふれた。

やっぱり愛染さんの言うように、車の中で待ってればよかった‥。

後悔と、不安。


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