【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

〝出て来い!葛城っっ!!〟

事務所の中では、叫び声が飛び交ってた。

愛染さんの名前を呼んで、どこだ?隠れんな!!って何度も怒鳴ってる‥‥


そうだ、こんな状態で、愛染さんだって

自分が無事でいられるかどうかもわからないのに‥


こんな無茶しなくても、他のやり方だってあったんだろう‥と思う。


もし私が夜叉兄のことで早く何とかして、って無理を言わなければ

愛染さんは、きっともっと賢いやり方で、九頭竜にダメージを与えてたかもしれない。


なんだか、いろいろ巻き込んでしまったこと、申し訳ないような気分になってた。


そうだよね。これ以上、迷惑かけるわけにもいかない。


いくら家を離れる決意をしたと言っても

私の気持ちは今でも、東條の‥あの二人の兄の元にある。

それは、ずっとずっと‥変わらないって確信がある。


「あの‥愛染さん‥‥」

「いいから」


私の言葉を遮るように、そう言って体を離すと

いつも通り、愛染さんはニッコリ笑ってた。


「ホラ早く。ここは僕にまかせて。行くんだ」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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