【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第4章~愛と抗争の代償~ /―逮捕される日ー

もぅ何がなんだかわからなかった。


「どいてぇぇぇぇっっっ!!!」

大声で叫びながら、言われたとおりに薙刀ふりまわし

階段に向かって突進してた。


「刺さるからっ!斬れるからっ!!危ないから道あけてっっ!!」

そんな絶叫が、周囲の血気にはやる男どもに伝わったかどうか

わからないけど

気がつけば、私は階段を駆け上がって、地上に飛び出てた。


本当に誰かに刺さったりしたら怖いので、ほとんど目も開けずに

ひたすら上に向かって、必死にここまで走ってきたから

どういう状況だったのかは定かではないけれど


とにかく、とにかく‥

なんとか無事に、あの地獄から抜け出すことができた。


‥‥奇跡だ、と思う。


後から誰かが追いかけてくるのが恐ろしくて

慌てて路地裏に駆け込んで

とりあえず目についた、あやしい立て看板の影に隠れて、座り込む。


ハァハァハァって息が切れて、ホッとした安心感も手伝って

涙がボロボロ‥ボロボロ頬を伝ってた。


0
  • しおりをはさむ
  • 533
  • 5939
/ 730ページ
このページを編集する