【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第4章~愛と抗争の代償~ /―ホストの純愛―

宝生君に肩を抱かれ、できるだけ人目に触れないようにして

足早で向かったのは

彼オススメのワンルームマンションの一室で‥‥


「ちょっと散らかってるけど、気にしないで」


猫目を細めて笑いながら、宝生君は

気軽に部屋へ私を迎え入れてくれたけど‥‥


まぁ、確かに中は雑然としていた。


脱ぎ捨てられ、足元に散らばったままの服とか

テーブルのうえに置かれっぱなしの飲みかけのビール缶‥

積み上げられたマンガ本の横に‥筋トレ用ダンベルが転がってたりするし‥


そしてカーテンレールに引っかかったハンガーには

小部屋には不似合いの高級そうな服が、並んでぶら下がってた。


ベツに片づけとか掃除を全くしてないわけでもなさそうだけど

狭い居室のいたるところから‥何ていうか、生活感があふれ出してる。


まぁ男の人の一人暮らしなんてこんなもんなのかな?

モデルルームみたいに整然としてた、夜叉兄の部屋みたいなののほうが、珍しいのかもしれない‥‥


そうだ、何でも夜叉兄を基準にして考えるのはヤめよう。

たぶんきっと、あの人は、特別仕様の男だろうから‥‥。



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