【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第4章~愛と抗争の代償~ /―切ない夜の思い出―

中に入ってる連絡先一覧とかを、のぞかせてもらってた。

千手には大変、申し訳ないことだけれど。


「あーこいつ女いんじゃん」

画面スクロールさせながら、宝生君が呟く。


「何で?どうしてわかるの?」

ウソでしょ?あの千手に限ってそんな、まさか。

修羅兄と同レベルのこわもてだよ?


「イヤそうでしょ?

恋人いない寂しいヤロウは、こんな頻繁にSNSしないから」

言い切る宝生君の手つきには、ためらいも何もない。

横からのぞき込んでる私のほうが、後ろめたさを感じるくらいに。


「そ‥んなことも、ないでしょ?」

そういえば確かに私も、あんまり誰からも連絡こないな。

男女交際の経験ないオマエみたいな奴には、どうせわかんないだろうけどね

とか言って笑われてるようで、悲しくなる。


「特に、この〝もくれん〟って女があやしい。

断言してもいいよ?こいつの本命は、木蓮ちゃん、だろ。

出てくる頻度ハンパないし」


まぁ、なんかわかんないけど確かにホストの勘は侮れない。

ロック解除の裏テクも知ってたし。


生きていくうえで全く役に立たなさそうで

実は実生活において一番役に立つかもしれない知恵(?)を

たくさん蓄えてそうな気がして怖い‥‥


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