【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

「‥‥‥‥そんなこと知ってどうするの?」

木蓮さんがボンヤリと聞いてきた。


「ボクらはこう見えても探偵で、依頼を受けて、とある人を探してる。

迦楼羅が情報を持ってると聞いて、今から会いに行こうと思ってるんだ」


すごい口から出まかせだな‥

警察官と話してた時も思ったけど。

臨機応変に作り話できるのも

もしかしたらある意味一つの才能なのかもしれないが。



「‥‥‥‥迦楼羅の居場所なら知ってる。」

「え?ホントに?」


木蓮さんは表情一つ変えず

あらぬ方向に目をやりながら呟いてた。

「‥‥‥‥千手は無事かな。葛城に襲撃されたって聞いたけど」

「‥‥‥‥‥‥‥」


私はゴクリと唾をのみこむ。

どうしてそれを知ってるんだろう?という疑問と、それから

相手の、ロボットのような無表情が怖かった。


木蓮さんはまた、無機質な口調で、ひとり言みたいに続ける。

「‥‥‥‥依頼者は東條。とある人ってのは夜叉のこと。」

「‥‥‥‥‥‥‥」


私は、たまらなく恐怖を感じて、思わず聞いてた。

「アナタ何者?九頭竜の幹部ですか?」


チラリと木蓮さんの青色の瞳が動いて、私に照準をあわせる。

「‥‥‥‥私の性別を聞いたね?私は女であり男である」

「‥‥はい?」


「‥‥‥‥女の頃の名は〝木蓮〟だった。

けれど男の顔の時、人は私をこう呼ぶ‥

空を駆るもの‥〝迦楼羅〟と。」


「‥‥‥‥‥なっ‥‥!!」


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