【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第5章~兄の宿命・弟の使命~ /―或る男の死―

どんっ!!

瞬間、宝生君の体が宙に舞う。


「‥‥‥‥‥‥‥!」

何が起こったかわからなかった。


さっきまで宝生君がいた場所に今は

木蓮さんが立ってる。

何もなかったような、静かな表情で。


ダンッ!!耳にしたのは

ステージ下に落ちた宝生君の体が床にぶつかる衝撃音。


素早すぎて、よくは見えなかったけど

フイに起き上がった木蓮さん‥っていうか迦楼羅が

全身をひるがえすようにして、右手の拳で宝生君を吹き飛ばした‥?



ステージからフロアをのぞき込むと

腫れ上がった顔面を押さえて、床の上で体を丸めてる宝生君の姿が。


「‥‥‥ちょっ‥何す‥‥」

慌ててステージを飛び降りて、宝生君の体を助け起こしてた。


〝うっ〟呻きながら、宝生君が顔をしかめる。

みるみるうちに赤く膨らんでいく宝生君の頬。


そうとうなダメージを受けたみたい‥‥

ウソでしょ?あんな細腕で?たった一撃で??


0
  • しおりをはさむ
  • 539
  • 6033
/ 730ページ
このページを編集する