【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第5章~兄の宿命・弟の使命~ /―救済と本願その2ー

「な‥に‥言ってるの?」


言葉にするのも、考えることさえ恐ろしくなる。

相手の思考の奥底に闇をみる。理解不能。狂ってる。

どうしてそんなことを、口にできるのか、思いつくのか。

頭の芯が痺れて、自分の精神が崩壊しそうな恐怖。


「そ、そんなこと‥できるわけない」

震える唇が言葉を漏らした瞬間


「残念」

呟かれた一言とともに迦楼羅の指先が動いて

カチリ‥‥撃鉄を起こす音。



「‥‥‥‥‥‥‥‥」


死を覚悟した時、人は何を思うんだろう。

本当なら、もがいて必死に抵抗すればいいのかもしれない。

生きる望みが1%でもある限り、最期まで足掻いて。


だけど私は、その時考えてた。

ただボンヤリと。

自分の今までの人生とか。


あぁこういうのを走馬燈っていうんだろうか?



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