【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第6章~ハレの涙に盃を~ /―頂点に立つ男―

「何かすごいことになって来てるよね」

委員会の教室にて‥

スマホを手に薬師君がニヤニヤしながら、ほくそ笑む。


「何が?」

私は読んでたマンガから、顔をあげて聞いた。


「え?東條さん知らないの?

ウチの学校の誰かがアップした文化祭のPR動画が

テキトーすぎ!とか、完成度低すぎバカすぎる!とか話題になって

再生回数ハンパない状態なんだよ?

このぶんだと、来場者の歴代記録更新も期待できるかも!」



「へぇ、そうなんだ。すごいね~」

もともとそんな思い入れもない私は

この学校のお祭り騒ぎを、薬師君ほど喜べてない。

人がいっぱい来たら来たで、行列だとか待ち時間だとかケンカとか

違う問題も起こりそうだし。



「各クラスからの企画も、すごい勢いであがって来てるし

みんながみんな、暑苦しいくらい燃えさかってる。

こんな盛り上がり方は、本当に前代未聞だよ!」

メガネの奥の瞳をきらめかせ、興奮気味に語る薬師君。


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