【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第6章~ハレの涙に盃を~ /―馬子にも衣装―

……べつにお洒落に興味がないわけじゃない‥

可愛くなりたいという願望だって、心のどこかにはある‥


ただ、似合わないだろうな‥そんなの。

という思いと

無理に背伸びすることへの抵抗感。

注目されるような格好して、人に笑われたら恥ずかしいし‥‥


そんな負のイメージしか湧かず

これまで人目を忍ぶような暗い色の、無難な服装しかしてこなかった。


おおむねジーパンにTシャツとパーカーがあれば事足りるような、そんな感じで‥

だからもちろん

こだわりとか流行とかファッションセンスなどというモノも、私には皆無で‥


なので、ちょっと‥こういうのは‥‥


「ねぇっ、ねぇ!!愛染さん!!

完全におかしいよね?浮くよね?こんなの‥‥」


ほほ笑みながら、こっちを眺めてくる愛染さんのそばで

一人パニックになってた。


「そんなことない。すごくいいよ、似合ってる」

クスクス笑って言われても

完全に嘲笑されてるとしか思えない。



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