【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

『ハイなんすか?』

忠実な部下である多聞は

いつでも1秒後に駆けつけれる距離で待機してるらしい。


『何でオマエくんだよ!勝手に入ってきてんじゃねーぞ!

ちょっとは遠慮しろ、人の部屋だぞ?』

私に馬乗りになったまま、多聞に毒づく兄。


『‥‥‥いや、だから‥‥‥』

さっきから当たり前みたいな顔して自室っぽい言動してるけど

本来ここは私のプライベート空間であって‥。


『ちょっと宮。

嫌がってる相手に対して無理やりとか、男としてあり得ないっすよ?』

多聞があきれ顔で、修羅兄を見る。


『黙れ。こんなエロい格好して、目の前に現れるコイツが悪いんじゃねぇか!!』

暴言はく修羅兄。


『ちょっとエロいって何?私のせいみたいな言い方しないで!

だいたいこれ全部、愛染さんの趣味で‥私まったく関係ないし』

必死に訴える私。


『ホントっすよ。痴漢の言い訳みたいな発言やめてください。

情けねぇから‥。ホラ行きますよ?』

めんどくさそうな多聞。


『うるっせぇぇぇ!多聞テメェ、オレを犯罪者扱いすんなぁぁ』

多聞に引きずられ、怒鳴り散らしながら部屋を去る兄。


『‥‥‥‥‥‥‥‥‥』

見慣れた光景とはいえ

残された私は、無言でボンヤリと考える。


夜叉兄の部屋に行ったら、こんな騒々しい生活とは無縁の

スタイリッシュで落ち着いた日常を送れるんだろうな‥とか。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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