【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第6章~ハレの涙に盃を~ /―凶兆―

「東條さん!東條さん!!

どうしよう、大変なことになっちゃった!」

血相変えて教室に飛び込んできた薬師君を見て

帰り支度してた手を止める。

「どうしたの?」


「ヤバいよ、ホラこれ見て?

学校のホームページに送られてきたメッセージ‥」

薬師君が手にしたA4コピー紙に並んだ文字。


〝【警告】実行委員へ告ぐ――

明日の文化祭を中止しなければ学校を破壊する〟


「ウチの学校に恨みを持つ人間の仕業かな?

僕らを混乱させるための脅しかもしれない‥」


眉間にしわを寄せ、困惑した様子で犯罪心理に迫る薬師君

‥とは対照的に、私は軽い口調で言った。


「‥あぁ‥じゃぁもぅ中止するしかないね。残念だけど」


ぜんぜん残念でもなかった。

中止になれば、明日は早起きしなくていいから

ちょっとラッキーじゃん‥くらいのノリで。


「えぇっ!?

せっかく今日まで頑張って準備してきたのに、そんなのダメだよ!

僕たちの苦労が報われないなんて、あり得ないでしょ?

それに、こっちはもぅ主も、上様だって招待しちゃったんだよ?

今更なくなりました、なんて口が裂けても言えない。」


なに言ってんだよ薬師君ヤメて。

そんな面倒くさそうな人たち呼ばないで。

見つかったら私、確実に絡まれるに決まってる‥‥

思いつつ


「だけど、そんなこと言ったって

生徒やお客さんを危険にさらすわけにはいかないでしょ?

桔梗ちゃんや愛染さんはともかく‥‥」


あの二人は例え学校が爆破されて吹き飛んだとしても

自力で生き延びてそうだし‥何となく‥



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