【美獣兄弟と義妹の関係】~母が極妻になりまして~【完】

第6章~ハレの涙に盃を~ /―明日へとつながる夜のこと―

「何?ここ」

そうして

修羅兄の愛車の後ろに乗せられ、連れてこられた場所。

質問はNGと言われてたけど、思わず聞いてた。


「なんだろな、プライベートコテージ?

ウチの別宅つーか、別荘みたいなもん。

ホラみろよ?いい眺めじゃね?」


たしかに、郊外の森の中に建てられたログハウスづくりの邸宅は

ひっそりとした人目につかない場所なわりに

外観も内側もキレイに手入れされ、掃除も行き届いてる。


部屋の中に足を一歩踏み入れると、木の香りがプンとして

明るすぎない照明とか、木製のテーブルなんかが

室内全体に、あったかい雰囲気をかもしだしてた。


‥そのうえ

修羅兄の手によって開かれたカーテンの外には

見渡す限り遠くまで広がる海と街の光‥‥絶景の夜景が‥‥


「べ‥別荘?誰の??」

「オレの」


「は‥‥え?修羅兄の?夜叉兄じゃなくて??」


「昔オヤジがオレの母親のために買ったトコだから

そのままオレが相続したんだよ。

アイツは何の関係もねーし、ここの存在も知らねぇ」

「はぁ」


「だから管理人はいるけど、近づくなって言ってあるし

この場所なら多聞にも、いちいち嗅ぎつけられねーだろ?」


「‥‥‥‥‥‥‥」


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